2枚のSIMを使い分けできるデュアルSIMとは?何が便利なの?

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2023/05/14

デュアルSIMの種類はいくつ?

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2枚のSIMを使い分けできるデュアルSIMとは?何が便利なの?

2枚のSIMを使い分けできるデュアルSIMとは?何が便利なの?


本記事では、デュアルSIMとはどのような機能なのか、どのような種類があるのか、さらにはデュアルSIMのメリット・デメリットまで網羅して解説します。

そもそもSIMカードとは?

「SIM」とは、お客さまごとに固有の番号を割り当てられた部品のことを言います。
また、SIMは小さなカードの形をしていることから、「SIMカード」と一般的に呼ばれています。

このSIMカードをスマホやタブレット端末などに挿入することで、インターネット通信や音声通話、SMSなどが使えるようになります。

デュアルSIMとは?

デュアルSIMとは、1台のスマホ(端末)に2枚のSIMカードを挿入して使える機能のことを言います。

つまり、2つの異なる電話番号やアカウントなどを、スマホ1台で共有(同時持ち)できます。
デュアルSIMはさまざまな組み合わせが可能になるため、上手に活用できれば非常に便利な機能です。

以下では、具体的にどのようなデュアルSIMの組み合わせ方があるのか、簡単に解説していきます。

SIMカード2枚の組み合わせ

1つめの組み合わせ方は、SIMカードを2枚使う方法です。
カード型のSIMカードは、標準SIM、microSIM、nanoSIMの3種類があります。

上記のSIMカードを2枚端末に挿入することで、デュアルSIM機能を使うことができます。

eSIM+SIMカードの組み合わせ

2つめの組み合わせ方は、eSIMとSIMカードを併用して使う方法です。

eSIMは、スマホなどの端末自体にあらかじめ埋め込まれたSIMのことで、他のSIMカードとは違い物理的に差し替える必要がありません。

最近のiPhoneなどは、このeSIM+SIMカードの組み合わせができる仕様になっています。

デュアルSIMの種類は4つ

デュアルSIMの種類は4つ


デュアルSIMは、異なる2つのSIMカードを端末がどのように認識するか、4つの種類に分けられています。

以下では、それぞれの機能の違いについて解説していきます。

1.DSSS(デュアルSIMシングルスタンバイ)

2つのSIMカードのうち、どちらか1つだけでインターネット通信や通話が可能な方式です。
もう1つのSIMカードを使いたい場合は、手動で切り替える必要があります。

また、同時に2回線は利用できませんが、2つとも4Gで利用が可能です。

2.DSDS(デュアルSIMデュアルスタンバイ)

2つのSIMカードを自動で切り替えて使える方式です。

2つ同時のインターネット通信や通話はできませんが、両方のSIMカード(電話番号)の着信を切り替え不要で出ることができます。

一方で、2回線とも4Gを使うことはできず、片方は3G利用になります。

3.DSDV(デュアルSIMデュアルVoLTE)

基本的な機能は、上記のDSDSと同じになります。
DSDSとの違いは、2回線ともに4Gが利用できる点です。

4.DSDA(デュアルSIMデュアルアクティブ)

基本的な機能は、上記のDSDVと同じになります。
DSDVとの違いは、両方のSIMカードで同時にインターネット通信が可能な点です。

つまり、2枚のSIMカードが常時使えるので、両方のSIMカード(電話番号)の着信に出ることができ、同時に両方のSIMカードのインターネット通信も可能になります。

現在もっとも高性能なデュアルSIMが、このDSDVの方式です。

デュアルSIMのメリット

以下では、デュアルSIMの主なメリットについてお伝えしていきます。

プライベート用と仕事用で使い分けできる

デュアルSIMを使えば、プライベート用と仕事用で電話番号を2つ持つこともでき、使い分けることが可能です。
1つのスマホで2つの役割を持てるため、非常に便利な使い方ができます。

通話用SIMとデータ通信用SIMを使い分けできる

デュアルSIMでは、1つのSIMカードを通話用SIM、もう1つをデータ通信用SIMと使い分けすることも可能です。

通話に強い通信キャリアとデータ通信に強い通信キャリアの組み合わせが可能なため、こうした使い方ができるのも大きなメリットです。

海外渡航時に便利

海外渡航時にモバイルWi-Fiを手配して行く方も多いと思いますが、デュアルSIMを活用すれば日本国内のSIMカードはそのままで、海外現地のSIMカードも同時に使うことができます。

国際ローミングでは通信料が割高になってしまう可能性があるため、上手にデュアルSIMを活用するのがポイントです。

大手通信キャリアと格安SIMキャリアの組み合わせも可能

デュアルSIMでは、大手通信キャリアと格安SIMキャリアの組み合わせも可能になります。
双方のデメリットを補いながらスマホを使えるため、こういった使い方ができるのもデュアルSIMの魅力です。

デュアルSIMのデメリット

デュアルSIMは便利な反面、デメリットもあります。
以下では、主なデメリットをいくつかお伝えします。

バッテリーの消耗が早くなることもある

デュアルSIMは2枚のSIMカードを同時に利用するため、1枚利用時よりもバッテリー消耗が早くなる可能性があります。
外出時には充電器やモバイルバッテリーが必要になるかもしれません。

microSDカードが使えなくなるケースもある

スマホの種類などにもよりますが、SIMカードを挿入するトレイの片方はnanoSIM専用、もう片方はnanoSIMまたはmicroSDカードを挿入できるようになっています。

そのため、大量のデータ保存などの目的でmicroSDカードを利用したい場合、SIMカードを2枚使えなくなります。

または、SIMカードを2枚使いたい場合、microSDカードが使えなくなります。
人によっては、この点はデメリットになります。

組み合わせによっては損するケースもある

SIMカードを同時に2枚使えても、組み合わせによっては損をする可能性もあります。
1枚のSIMカードでも十分にインターネット通信・通話を使える場合もあるため、デュアルSIMにこだわりすぎないよう注意も必要です。

まとめ

本記事では、デュアルSIMとはどのような機能なのか、どのような種類があるのか、さらにはデュアルSIMのメリット・デメリットまで網羅して解説しました。
デュアルSIMは上手に活用できると、非常に便利な機能です。

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