From:OCN：2025.6 Vol.165 「四彩夢紀行」では、季節を感じる各地のトピックスを詰め合わせてお届けします。 移ろいゆく季節の中で、夢心地な旅気分をお楽しみください。

時代を感じる旅〜日本国際博覧会開催地4選

大阪・関西万博が開催され、注目を浴びている日本国際博覧会。万博といえば、新しい技術や未来の生活を感じる場所であり、過去に日本で行われた博覧会は、その地域にも影響を与えてきました。今回は、過去に日本国際博覧会の舞台となったスポット4選をお届けします。その魅力と歴史にふれる旅へ出かけてみませんか。

【グルメ】大阪・関西万博と郷土料理「箱寿司」 大阪の夢洲（ゆめしま）を舞台に、2025年10月13日まで開かれている「2025年日本国際博覧会(以下、大阪・関西万博)」のテーマは、「いのち輝く未来社会のデザイン」。人間とアンドロイドが共存する50年後の未来のシーンを描く「いのちの未来」をはじめとする、各界の最前線で活躍する8人のプロデューサーが主導するパビリオンや、iPS細胞を使った「iPS心臓」の展示など、国内外のパビリオンが立ち並びます。 最先端技術を用いて未来を先取りした環境を体験することができるのも、万博の魅力の一つ。「バーチャル万博〜空飛ぶ夢洲」では、アバターとなって大阪・関西万博のパビリオンやイベント施設が再現されたバーチャル会場を散策できます。時間と空間の制約を超えて世界中の人が参加できる、新たな時代の万博となっています。また、夢洲会場では自動同時通訳などの高度なシステムを導入し、「言葉の壁」がない未来のコミュニケーション環境を実現。移動手段ではスマートでクリーンな「水素船」が、二酸化炭素を排出しないカーボンニュートラルな世界を実現した未来社会を描き出します。日没後には、大屋根リング内の「ウォータープラザ」で水と空気のスペクタルショー「アオと夜の虹のパレード」が毎晩開催され、水上に誕生した幅200メートルという巨大な舞台空間の中で幻想的なショーが繰り広げられます。 大阪を訪れた際には、大阪グルメは外せません。たこ焼きやお好み焼き、串カツなどが有名ですが、箱寿司にも注目です。木枠に酢飯を敷き詰めて作る押し寿司で、「大阪寿司」とも呼ばれています。大阪では明治時代にサバやアジなどを材料にした押し寿司が普及し、その派生料理として、おもてなしを目的にタイやエビ、アナゴなどの高級食材を用いた箱寿司が誕生しました。同じ箱寿司でも店ごとに個性があり、食べ比べも楽しめます。大阪市内には寿司職人に学ぶ箱寿司作り体験ができる店もあるため、自分で作った寿司を堪能することも。大阪の伝統文化を満喫できる、良い機会になることでしょう。 ▲大阪・関西万博が開かれている夢洲 ▲大阪名物の箱寿司 【体験】愛知県・愛・地球博とジブリパーク 「2005年日本国際博覧会(以下、愛・地球博)」は、「自然の叡智(えいち)」をテーマに21世紀初の国際博覧会として愛知県の長久手会場と瀬戸会場で開催されました。121カ国4国際機関が参加し、会期中の185日間に2,200万人以上が来場しました。特に注目を浴びたのは、シベリアの地中の「永久凍土」から発掘された冷凍マンモス。約1万8千年前の姿を保った状態のものが初公開され、話題になりました。 この博覧会では「循環型社会」をサブテーマとし、環境保護や持続可能な社会を意識した取り組みも行われました。再生可能エネルギーが活用され、ゴミの削減やリサイクルの推進といった、環境に優しい開催を実現。また、愛・地球博の会場では夏の暑さ対策として、「ドライミスト」を日本で初めて採用しました。エネルギー消費量はクーラーの20分の1という、当時としては最新技術。いまでは、テーマパークや人が集まる場所などで、広く活用されています。 会場跡地である「愛・地球博記念公園」内には2022年、「ジブリパーク」がオープンしました。愛・地球博の思想を継承し、自然環境を大切にしながら、スタジオジブリ作品の世界観を再現したテーマパークです。公園内には5つのエリアが点在。「となりのトトロ」の世界観を表現した「どんどこ森」エリアでは、愛・地球博のパビリオンとして建てられた「サツキとメイの家」をいまも見ることができます。「ジブリの大倉庫」エリアでは、貴重な資料のほか、ジブリ作品の登場人物になりきって名場面の中に入り込める体験型の展示などもあります。青春の丘エリアには、「天空の城ラピュタ」や「ハウルの動く城」に代表される19世紀末の空想科学的な世界観をモチーフにした「エレベーター塔」があります。ジブリ作品の世界にひたりながら、ゆっくりと散策を楽しむことができそうです。 ▲愛・地球博記念公園 ▲愛・地球博で公開されたマンモス 【技術】茨城県・国際科学技術博覧会とリニアモーターカー 1985年に、茨城県つくば市で開催された「国際科学技術博覧会(以下、つくば万博)」。「人間・居住・環境と科学技術」をテーマに、政府や企業・団体、世界48カ国と37の国際機関が参加し、入場者数は2,033万人に達しました。日本はロボット技術や半導体技術の先進性をアピール。歌い踊る二足歩行ロボットやコマ回し芸を披露するロボット、似顔絵を描くロボットなどが登場し、多くの来場者の注目を集めました。 会場にはスカイロード(ロープウェイ)やビスタライナー(モノレール)が設置され、専用軌道の上を日本で初めて一般の乗客を乗せたHSSTが走行しました。HSSTとは、「High Speed Surface Transport」の略。磁気で浮上し、モーターを直線状(リニア)にして推進する交通機関のことです。現在では、リニアモーターカーと呼ばれています。 リニアモーターカーの技術的な利点は、電磁力を利用して車体を浮上させることで摩擦をなくし、高速移動を可能にしたところ。これにより、地上走行の鉄道と比べて騒音や振動が少なく、省エネルギー、安全性にも優れ、低コストを実現。環境に優しい持続可能な技術として高く評価されました。 つくば万博での展示は、リニアモーターカー技術の普及と支持の拡大に貢献しました。現在でもリニアモーターカーの研究開発が進められ、将来的には東京と大阪を結ぶ、新しい鉄道交通の中心となることが期待されています。 ▲つくばエキスポセンター ▲山梨県で実験中のリニアモーターカー 【観光】沖縄国際海洋博覧会と沖縄美ら海水族館 沖縄の日本復帰を記念し、全国民をあげて祝うことを目的として、1975年に沖縄島北部で開催されたのが「沖縄国際海洋博覧会(以下、海洋博)」です。世界で初めて、「海洋」がテーマとなった国際博覧会でした。日本政府は、手塚治虫氏がプロデュースした未来の海上都市「アクアポリス」や、水族館といるかの国で構成された「海洋生物園」、水の階段や水のプロムナードを含む「海浜公園」などを出展。沖縄県、さらには民間や海外からの出展もあり、海に関連した科学技術の進化を示す数々の展示物が公開されました。 その後、会場跡地は「国営沖縄記念公園 海洋博覧会地区(海洋博公園)」として整備されました。公園内には、沖縄美ら海水族館やエメラルドビーチ、プラネタリウムを楽しめる施設などがあり、沖縄の人気観光スポットとなっています。沖縄美ら海水族館では、1995年3月からジンベエザメを飼育しており、世界最長飼育記録を更新中。未だ謎が多いジンベエザメの生態を長期飼育することで、その解明に挑んでいます。また、世界最大のエイの一種「ナンヨウマンタ」の複数飼育と繁殖に世界で初めて成功したことでも有名です。公園では毎年7月に、沖縄県内最大級の花火大会も開催され、多くの人が訪れます 。 ▲海洋博公園内の沖縄美ら海水族館 ▲海洋博公園の花火大会 国際博覧会をきっかけに新しい技術やサービスが生まれ、今後ますます私たちの生活が便利になることは間違いありません。近代日本の国際博覧会開催地を巡る旅は、過去の歴史的舞台を訪れながら、きっと未来へのヒントを得る旅になることでしょう。自ら訪れ感じることで、新たな希望や期待を抱いてみませんか。 ※トップ画像提供：2025年日本国際博覧会協会 OCN おすすめ TOPICS OCN インターネット × ドコモ光 新規契約で１ギガ３．７万円、１０ギガ５．５万円現金還元！１０ギガは最大６か月、月額５００円（税込）！他社から乗り換えで最大２．５万ｄポイント（期間・用途限定） 詳しくはこちら dポイントのおトクなため方を学ぼう スキマ時間を使った「ため方」を知って、どんどんdポイントをためましょう♪ ・dポイントとは？おトクなため方は？ ・おトクな1日の過ごし方を覗いてみよう ・お店でdポイントをためるには何が必要？ ドコモのサブスクゴルフ場予約【GOLF me！】 ゴルフ場予約をドコモのサブスク【GOLF me！】で予約しませんか？3ヶ月プランを申し込むと初月0円！でゴルフ場が予約できます。さらにｄポイントもたまります。 ・【GOLF me！】の詳細はこちらから ・サブスクのプランは3種類。お試しから始めて年間プランも ・１人でのラウンドも気軽に申込できます 星座別 今日の運気予報＆現在の運気 壁紙カレンダー かべ紙カレンダー OCNキャラクター「ジョリーとゆかいな仲間たち」の かわいいカレンダーがダウンロードできます。 ダウンロードはこちら

次回は、2025年6月下旬にお届けの予定です。次号もよろしくお願いいたします。

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