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ボディコン・W浅野・クロワッサン症候群と、きれいなお姉さんたちがクローズアップされ、「お元気ですか」という広告コピーに象徴されるバブル絶頂期らしい、ノー天気な年だった。しかし、浮かれ気分は徐々に萎んでいく。
村上春樹
ノルウェイの森 みな泣いた 赤と緑の 純愛に
80年代から今日まで数々の名作を生み続ける日本で最も人気の高い小説家。この年上梓された『ノルウェイの森』が238万部を売り上げ、純文学では史上最高のベストセラーとなる。ちなみにこの記録は、今年『世界の中心で、愛をさけぶ』に抜かれた。
ボディコン
ALAIA モテたのよ 笑わないでよ この格好
通勤時にも着られるセクシーなファッションとして流行。文字通り“身体のラインを意識”し、ロングのワンレンヘアにタイトスカート、ハイヒールのスタイルで都会的な女性を強調。ブームは後にジュリアナ東京を舞台に受け継がれるが、バブル崩壊とともに消える。
ふるさと創生
金塊 中身より ハコがお好きな 里の衆
地方の活性化を目指し、竹下登首相の発案で実施。翌89年、全国約3300の市町村に1億円が配分された。しかし、自治体の多くは建物をつくる程度の活用しかできず、目標にしていた少子高齢化や過疎化の歯止めにはほとんど効果がなかった。
バブリーライフ DINKSで ソファに寝ころび 朝シャンだ
DINKS(ダブルインカムノーキッズ=夫婦で稼いで子供なし)、朝シャンというゆとりのあるライフスタイルに価値観が見出された。自粛されていた深夜放送も再開し、「カウチポテト族」(スナック食べながらテレビ三昧)という言葉も生まれた。
リクルート疑惑 あぶく銭 転がっているよ 永田町
6月、朝日新聞の記事から発覚した戦後最大級の汚職疑惑。NTT元会長らがリクルートコスモス社未公開株収受による収賄容疑で起訴される。宮沢大蔵大臣辞任、竹下内閣崩壊というスケールにまで拡大した。特権階級層の金儲け主義が露呈した事件だった。
W浅野ブーム 三十路前 ワンレンしてりゃ いい女?
ファッション業界を舞台にしたトレンディドラマ「抱きしめたい!」の大ヒットで、女優の浅野温子と浅野ゆう子が大ブレイク。“ワンレン、ボディコン、ギョーカイのいい女”のシンボルとして君臨した。

流行語・時代のキーワード1988
くうねるあそぶ
日産自動車の『セフィーロ』のCFで使われた糸井重里によるキャッチコピー。井上陽水の「みなさ〜ん、お元気ですか」という台詞ともにバブル期の浮かれ気分を象徴するコピーだったが、昭和天皇の容態悪化によって放映が自粛された。
とんねるず
『ねるとん紅鯨団』に続き、秋から始まったバラエティ番組『とんねるずのみなさんのおかげです』も大ヒット。「ツーショット」「ゲロゲロ」「そりゃあもう大さわぎさ」などの流行語を生み、この頃から長者番付常連の売れっ子となる。
ラストエンペラー
日本の傀儡政権の皇帝として君臨した愛新覚羅溥儀の生涯を描いたベルナルド=ベルトリッチ監督の作品。『戦場のメリークリスマス』の音楽を担当した坂本龍一が抜擢され、見事アカデミー作曲賞を受賞。「教授」の名を世界に知らしめた。
オバタリアン
堀田かつひこの漫画『オバタリアン』が大ヒットし流行語となる。「ずうずうしくなれる自分がうれしい」「羞恥心がなくなっていくことと自信がつくことの区別がつかない」「なんであれ自分を正当化しつづける」が3原則とされる。
症候群
クロワッサン症候群、潔癖症候群、玉の輿症候群など、「症候群」をつけてタイプを類型化することが流行る。ちなみに「症候群」の本来の意味は「ある特定の疾患もしくは病的変化を基盤として出現する一群の身体・精神症状」。
青函トンネル開業/瀬戸大橋開通
3月13日、本州と北海道を結ぶ世界最長(58.85km)の青函トンネルが開業。続く4月10日には、本州と四国を結ぶ鉄道・道路併用橋としては世界最長の瀬戸大橋が1兆1300億円の建築費と10年の歳月をかけて開通。日本列島の一本化が実現。
ソウルオリンピック
高度経済成長を達成し、先進国の仲間入りをした韓国の首都・ソウルで、159ヶ国・地域が参加し開催された。日本は、斉藤仁(柔道)、鈴木大地(競泳)、林孝至(レスリング)、佐藤満(レスリング)の4人が金メダルを獲得。
広瀬隆
著書『危険な話』や講演活動が原動力となり、主婦層を中心とした新しい反原発運動が盛り上がる。東京・日比谷公園で開かれた「原発をとめよう1万人行動」に2万人が参加するなど、「ヒロセタカシ現象」を生んだ。
しょう油顔・ソース顔
いわゆる「薄い顔」がしょう油顔、「濃い顔」がソース顔と呼ばれた。当時ドラマで人気のあったタレントでは、東山紀之、吉田栄作、明石家さんま、仲村トオルがしょう油顔、阿部寛、本木雅弘、錦織一清、羽賀研二などがソース顔。

 
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