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01 これでいいのだ!浅野忠信的“自由”への挑戦

「映画の現場にはおかしな人しかいない。でも信用できる人たちばかりなんです」-浅野

浅野忠信

沢田
浅野さん、以前は「俳優をやめたい」なんて呟いていた時期もあったそうで。今はずばりどんな心境ですか?
浅野
今はとことんやりたいですね。父親と一緒に仕事をやってきて、父には感謝も反発もしてきたんですね。自分で望んだわけではないのに、たまたま俳優という職業に就いて、今そのおかげでいろんな人にも出会え、楽しいことをたくさんやらせてもらっている。俳優として成立できてるという不思議な感覚があって。それをきちんと「受け入れなきゃいけない」と思ったんです。例えば"僕は音楽が好きで音楽がやりたくて音楽でここまで頑張った"ではなく、"何もわからないけどこうなりました"っていう流れに異様な力を感じたんです。だったらとことんやらせてもらおうと。
沢田
テレビドラマには10年以上出演されていませんが、やっぱり"映画"なのですか?
浅野
19歳ぐらいまでドラマはやりましたし、そのあともスペシャルドラマには出演させていただきましたが、父親にわがままばっか言ってケンカしてたんですね。「ドラマやりたくない」とか言って。もちろん現場は楽しかったですし、やるときは真剣にやっていましたけど。そんな中18歳ぐらいの頃、緒形拳さんと出会っていろんなことを教えていただきました。それは僕にとって喜びだったんですね。その緒形さんが父親に「こいつは面白いから焦ってはダメだ。時間をかけろ」って言ってくれました。それがすごく嬉しかったんです。こんなに自分を理解してくれる人がいるんだって。
沢田
それは財産ですね。
浅野
そのあとも壁にはぶつかっていたんですが、家族、特に祖母が親身に意見してくれたりして支えられていましたね。で、ある時父親に言ったんです、「続けるけど、なんだかわかんないけど、映画は大変だけど、ああいう大人の人たちと朝までやるような仕事のほうを選びたい」なんて生意気なこと。父も昔から映画が好きだったんですね。「じゃあなるべく映画中心で」ってことになって。

「僕にとってはまず"映画『風花』の浅野忠信"。DVDも大事にしています」とMC沢田さんが言うと、「うれしいです。とても思い入れのある1本なんです!」と浅野さん。対談前に二人はしばらく相米慎二監督の話で盛り上がりました
「僕にとってはまず"映画『風花』の浅野忠信"。DVDも大事にしています」とMC沢田さんが言うと、「うれしいです。とても思い入れのある1本なんです!」と浅野さん。対談前に二人はしばらく相米慎二監督の話で盛り上がりました

沢田
映画こそかなりのバカ度の高さです。
浅野
現場にはおかしな人しかいないですから(笑)。でも確実に信用できる人たちなんです。
沢田
前に《映画製作って思い通りにいくことなんかひとつもなく、いろんなことを諦めていく作業の積み重ね》《全てのことがハテナマークに変わっていく。その瞬間の慌てふためく自分が面白くてやってこられたのかもしれない》と言ってますね。
浅野
そうです。そこから受け取ったものが本当に自分を豊かにしてきたと思います。
沢田
慌てふためいてきた?
浅野
きました。でも自分がそれを認めたおかげでそれを喜びに変えることができたんですね。周りの人から作られる自分をスクリーンで観たときに、自分が見たことのない自分がいた。面白かった。これは一人で作るものじゃない。それから人の言うことをなるべく聞こうと思うようになりました(笑)。
沢田
ハモリですね(笑)。
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浅野忠信さんの素顔と魅力に迫る!

話題の映画『これでいいのだ!!映画★赤塚不二夫』に主演した、浅野忠信さんに独占インタビュー。自身も赤塚さんの大ファンだという浅野さんに映画の見どころや撮影秘話などをたっぷり伺いました。

「TalkingJapan」特集はこちら

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話題の映画『これでいいのだ!!映画★赤塚不二夫』に主演した、浅野忠信さんに独占インタビュー。自身も赤塚さんの大ファンだという浅野さんに映画の見どころや撮影秘話などをたっぷり伺いました。

第154回ゲスト 浅野忠信さん登場

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第147回ゲスト 相武紗季さん

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相武紗季さん

第138回ゲスト ミムラさん

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ミムラさん

第137回ゲスト 水野美紀さん

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水野美紀さん

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浅野忠信さんオススメ「実在の人物を描いた映画」

シド・アンド・ナンシー
セックス・ピストルズが好き、特にシド・ヴィシャスのオタクと言っていいほどのファンで、今でもときどき観ています。
不滅の恋/ベートーベン
そのシドを演じたゲイリー・オールドマン主演のもう一つの好きな作品です。こちらはクラシックの作曲家役ですね。
ゆきゆきて、神軍
父から、すごい映画があるぞと。衝撃を受けました。とんでもない映画を薦めるなあと思った(笑)。同じ原監督の『全身小説家』もオススメです。
ドアーズ
ジム・モリソンが好きなんですよ。あ、かなり"危険な人物"を描いた破滅的な映画ばかりが並んじゃいましたね(笑)。
バスキア
バスキアに触れて、アーティストの抱える何かを共有できた気がするんですね。それは大きな体験でした。