

今回もミニコーナーではありますが、なんとあの伝説のスラッシュバンド『SAIGAN TERROR(サイガンテラー)』が奇跡の再結成ということで、サイガンテラーのギタリストであり、MAXIMUM BIZ デザイナー、東京は高円寺のならず者ステーションなショップ『バイオレン堂』の店主、そして、日本パンクの発信源である高円寺城の城主という元カリスマ無職、シヅル君の再登場です!
「ごメンス! いやぁ、今回のテーマは男のシンボルである城がテーマなんでしょ、ホントにちょうどいいところに話を聞きに来てくれたよ」
ちょうどいいところって、城についてなんかあったんですか?
「いやさ、城っていえば勝者の証みたいなもんじゃん。一国一城の主っていう言葉もあるぐらいだし、もう今のオレにとって城っていう存在はピッタリなんだよね!」
それはいいタイミングでした! でも、いったい何が?
「独立だよ独立!」
は?
「いやね、そろそろさ独立しようと思って。日本から」
日本国籍を捨てるということですか?
「違うよ! 今、オレは高円寺に住んでるじゃん。高円寺って杉並区でしょ? だからさ、杉並区を日本から独立させようと思ってるんだよね(ニンマリ)」
杉並区を日本から独立させようとしてるんですか!?
「うん。でさ、独立国家にして、国の名前も変えてやろうかと思って!」
ちなみになんて国名にするつもりなんですか?
「シヅル王国(即答)」
アハハハハ!(爆笑)
「まずは杉並区を統一しなきゃいけないからさ、高円寺代表として阿佐ヶ谷とか方南町だとかとタイマンはっていこうかなって思ってる」
いったい誰とタイマンはるんですか(笑)でもその話、おもしろそうなんで乗ります! ラオウと悪魔将軍が怒り面の大魔神の両肩に乗っているようなシヅル君の力を持ってすれば杉並区統一は簡単にできそうですけど、やれ相手が東京、その上の日本になっちゃうとかなり難しいのでは?
「東京だと石原さんかぁ、勝てるっしょ! 日本だったら今は福田さんでしょ? そんなの余裕っしょぉ!!」
でも、戦争でなく勝ち負けをタイマンで決めるという決まり事が成り立ってないと難しいっちゃ難しいかと。
「だよねぇ、福田さんが日本代表の格闘家なんて連れて来たらちょっとやばいなぁ......。でも、髪の毛引っ張るとか、急所とか目ん玉とかはなしにすればいけるかなぁ(ブツブツ)」
いや、そういうルール面とかじゃないと思うんですけど。
「まぁ、たしかにそうだよね。日本の法律に『何事も勝敗はタイマンで』みたいな法律を先に立てとかないとダメだな。戦争になっちゃったら国民を泣かしちゃうことになるしね。じゃあそうなると.......、まずは政界かぁ」
シヅル王国をぶち上げるという野望成就には一番の近道かもしれませんね。
「だとすると、総理大臣はいきなり無理だし、都知事!? キツいな、区長かなぁ」
区議会議員は可能性があるかもですよ!
「そっか! 区議会議員とかだったらそんなに票数もいらないだろうし、友だちにかたっぱしから投票させたらなんとかなるかもしれないよね!!」
シヅル君の人脈と人気を考えるとあながち不可能ではないような気がして怖いですよ(区長)
「区議会議員→区長ってステップで、そっからは力で区を統一して、一気に東京都を制圧しようかなぁ。東京都は戦国時代に突入しまーす」
『北斗の拳』で描かれていた世紀末覇王伝説という恐怖時代の幻想はまだ死んでなかったんですね。そもそも、シヅル君のその無尽蔵な独立願望はどこからきているんですか?
「この国をね、愛と思いやりを大切する国にしたいだけなんだよ。最近興醒めしちゃうような事件が多いじゃん、オレはさそういうのがホントに許せないんだよ。でも、まったくそういうのが減らないどころか、逆に増えていってるじゃん。今回、城っていうテーマをいただいたときに、なんかこう胸が熱くなってさ、オレも考えるくらいならできるんじゃって思ってさ」

いきなりいい話をぶっ込まれてますけど無慈悲にスルーします。
「あれ、そうなの? でもさ、オレも子どもがいるんだけど、子どもがたくさんいる街って幸せじゃん。しかもその子どもたちが毎日笑って過ごせるような街だったらステキじゃん! 」
子どもの笑顔が絶えない街にするための公約みたいなものってあるんですか?
「街中にさ、ヒーローショーに出てくるような仮面ライダーやウルトラマンを歩かせるんだよ。子どもたちはそいつらを見て、ヒーローに挨拶するでしょ。ヒーローも挨拶してあげる。保育園なんかにも顔を出したりさ、ヒーローが歩いてることによって街のパトロールにもなるし、へんなものを建てたりするならそういうお金の使い方をしてほしい」
それはたしかに素晴らしいですね。実現も難しくないですし、登下校時間にヒーローが歩いてたら犯罪も減るかも。
「ホントに喧嘩とかが強いヤツが中に入ってれば、なおいいよね!」
とてもいいと思いますね! でも、他にもあるでしょ? やましいのが(ニヤリ)
「そりゃ世の若者たちも喜ぶ公約はあるけど.......聞く?」
是非お願いします!
「オレが区の頂点というか、国王という地位に就いたらさ、合コンを合法化し、リボン制度を導入します! 一期一会の出会いを国がバックアップします!!」
アハハハハ! そのリボン制度っていう怪しげな制度はなんですか?
「よくぞ聞いてくれました! これはね、性犯罪が確実に減るだろう法案なんだけど、例えば赤いリボンを付けている女の子がいたら、それは『今日は燃えています』っていう意味なんだよね」
アハハハハ!(爆笑)
「で、ピンクのリボンは『恋人募集中』、青は『私は本日ブルーDAY』、紫色は『私、今はちょっといろんな意味で危険よ!』ってことで」
アハハハハ! そりゃ闇雲にナンパなんてしなくて済みますよね。
「絶対にいいと思うんだよね。もちろん、男も付けますよ。これが実現したら街中が愛に溢れて、少子化も一気に解決! 性犯罪も減って最高の街になると」
でも、そのリボンって自分で選ぶんですよね? 嘘つき放題じゃないですか?
「嘘は国がつかせません! もし嘘のリボンなんてしてたら刑事罰を加えるよ! まぁ、シヅル王国はオレの独裁政治じゃなくて民主的な法治国家だから、リボンの嘘ぐらいじゃそれほどおもいきった刑事罰はできないだろうけど」
もし自分が嘘をつかれても?
「そこはオレのさじ加減で罪の重さを決めるだろうけど、重いね」
思いっきり独裁国家じゃないですか(笑)
「でも、この制度を世界レベルで導入したら、世界はバラ色になるとオレは確信しているよ」
一国の頂点に立ったあかつきには、立派な城をぶち立てる?
「建てるね! 城ぐらいはもってなきゃダメっしょ! 天守閣がグルグル回るような城にしたいねぇ」
インター沿いのラブホテルみたいな城ですね。
「でも、一国一城の主というものに魅かれるのはオレの家庭環境が関係してるかもだねぇ、うちは嫁さんがね、大奥がたいぶ権力を持ってるから(苦笑)。あとはそうだねぇ、忍者かな?」

忍者ですか?
「そうそう。小学校1年のときの話なんだけど、近所に5年生の最悪な不良がいてさ、そいつがたまにオレらんとこにきて、『お前ら忍者になれ!』って突然言うんだよ。で、1日中忍者の修行をさせられるんだよ」
忍者の修行ですか(笑)。具体的にどんな?
「ものスゴく高いところから飛び降りさせられるんだよ。近所に廃屋があったんだけど、そこの二階の窓から地面に飛び降りろって!」
まだ1年生でしょ! 死んじゃいますよ。
「でさ、『まだお前らには早いか』って、そこらへんの田んぼから藁をさわさわって地面にひかれて、『はい飛べ!』って」
うわぁ......、飛んだんですか?
「そいつが怖いから飛んだけどね。でも、今考えたらどんな修行でもまずはその5年生が率先してやってたなぁ」
そいつ、友だちいなかったんじゃないですか?
「そうかもねぇ。でさ、忍者ネームみたいなのをつけられちゃってさ、オレなんて志鶴一で名前がはじめだから、『はじめはじめはじめはじめHちめはちめはちまき......、お前今日からハチマキ仮面な!』って」
アハハハハ!
「学校でも『ハチマキ仮面! 今日は修行だぞ』とか大きい声で呼ばれたりしてさ、1年生ながら『変えてくんねーかなぁ』って思ってたよ。でも、そんときの忍者修行はその後役に立ったね!」
いったい何になったんですか?(苦笑)
「成果はあったねぇ。平戸城ってけっこう立派なお城があるんだけど、夜中に城壁をよじのぼって、木から木へと飛び移って、城の屋根とかを這いながら城の中に侵入したことがあるよ」
やってることがまるっきりリアル忍者じゃないですか(笑)
「しかもそれって残念ながら17才のときなんだよね。あと、岡山城! 岡山城の大きな石の城壁をよじのぼって制覇したよ! それも残念ながら21才のときなんだけど」
いったい何やってるんですか(笑)
「特に平戸城への侵入は忍者の心得があったからか簡単だったね! 住める勢いだったよ(笑)」
どんな勢いですか! さて、シヅル君は高円寺という街のリアルな殿様みたいな存在でもあるわけですが、どうですか? 最近の高円寺城の城下町は。
「平和だね。オレがビシッと目を光らせてるからね。遠山の金さんみたいに城下町をブーラブーラと毎日やってるけど、昔のようなバイオレンスは少なくなったよ。昔なんてただ飲んでるだけで喧嘩売られてたもん」
そりゃまたなんでですか? 正直、シヅル君のマーク・ハント上等な見た目を見て、喧嘩を売るヤツがいると思えないんですが?
「例えば居酒屋で飲んでてさ、『嫁さんと喧嘩してて、向こうがモップで殴ってきてさ、モップが折れちゃって三節棍(さんせつこん)みたいになっちゃって痛くてさー』って話してたら、いきなりデカイヤツがオレのとこにきて『少林寺に三節棍なんてないんだけど』っておもいっきりガン飛ばしてくんの」
なんなんですかそいつは(苦笑)
「で、オレも『あーそうなの、少林寺には三節棍ってないんだ。でも、お前何よ?』って言ったら『オレ、少林寺やってんだよね』ってまたさらにガン飛ばしてきて、そいつの連れみたいなのもオレの横にきちゃったのよ。でさ、オレもプチーンってきて、『何? お前オレと喧嘩したいの?』って言った瞬間、そいつを睨みながら後から来たヤツの顔面におもいきりぶちこんでやったの」
ノーモーション! まさに神業ですね......。
「後から来たヤツはもう速攻で失神しちゃってさ、最初に絡んで来たヤツも怯み始めて、で、『お前少林寺だろ、オレは素人だよ、素人と少林寺、どっちが強いかやろうぜ!』って言ったら『いや、そんなつもりじゃ』とか言いやがるから『いや、オレはそのつもりなんだよ』っておもいきりぶん殴ったらそいつも失神しちゃってさ、なんなんだこいつら?って。少林寺君たちにはホントに笑ったなぁ」
国王の貫禄がオーバードライブする強烈な武勇伝ですね。
「あとボクサーとかっもあったなぁ、さすがに一発もらったけど、その後タックルして倒してマウントからダダダダーン!って感じで」
テーマが格闘技のときにまたそこらへんの話をお願いします! さて、あらためてお伺いしますが、城という文言が持つ力についてシヅル君はどう思いますか?
「いつの世も、強いヤツは自分の強さの象徴を欲しがるんだよね。大昔だったらそれが城だったわけでさ、あいつよりオレの方が強い、だからあいつよりデカイ城を建てる。そういうエゴの産物ではあるよね。でも、やっぱどんな男でも強さを求めるし、守るもののために日々闘ってるわけでさ。だから、城を持ちたいって気持ちは健康な男なら当たり前のこと、オレもバイオレン堂っていう最高の城を持ってるし守ってる、みんなも守るものを見つけて、早く自分の城を持ってほしいね!」

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