「歴史を学べば未来が見える!」ということで、様々な博物館を紹介し、今回で第7回となるOGマジカルミュージアムツアーシリーズ。今号は年間約180万人(分館の江戸東京たてもの園とあわせ)も来館するというモンスターミュージアム、「江戸東京の歴史と文化を振り返り、未来を考える」というコンセプトをもとに運営され、「女性がすすめる歴史資料館(日経新聞調べ)」ランキングでは国内1位!、フランスのミシュラン観光ガイドで2つ星の評価がされるなど、とにもかくにも国内外からとんでもなく評価が高い江戸東京博物館を徹底紹介するぞ!! ナビゲイターは今号のマスコットガールmona(モナ)ちゃん。おもいっきり帰国子女なmonaちゃんに日本の歴史がはたしてどう映るのか興味津々。ではでは早速、monaちゃんといっしょに江戸東京博物館の魅力をのぞいてみちゃおうじゃないですか!

「江戸東京の歴史と文化を振り返り、未来を考える」ーー。江戸東京博物館はとにかくスゴいのだ。何がスゴいかってこれ、まずは建物自体が持つパワーなのである。両国国技館をはじめ、相撲の街として親しまれている両国の駅に降り立つと、国技館越しにホームからあなたの目に飛び込んくるのは「なんだあのでっかい建物は?」的な驚き。そう、その建物こそが江戸東京博物館なのだ。高床式の倉のイメージで建造され、見た目からは“江戸”だとか“歴史”だとか、そういった文言が持つエッセンスがみじんにも感じられない近代建築っぷりはまさに圧巻の極み。「中にはいったい何があるんだ?」というドキドキ
的期待感は、他の博物館の追随を許さないだろうといっても過言ではない。入館する前段階から矢継ぎ早に飛びこんでくる大迫力&超期待感を前に、monaちゃんもどきどきな様子だ!

江戸東京博物館の常設展示室は、「江戸ゾーン」「東京ゾーン」「第2企画展示室」で構成されている。浮世絵や絵巻、着物、古地図などの展示物はなんと約2, 500点!、大型模型などは約50点あまりという膨大な展示物を楽しみながら歴史を学ぶことができるぞ! 。まずはエレベーターで6階へ上がって見学するのがOGオススメ! 5階と6階が吹き抜けになった、約9千平方メートルというあまりに大きな展示室に足を踏み入れれば、これぞド迫力といった日本橋がドドーンとお出迎えしてくれるのだ! これにはmonaちゃんもOG編集部もマジで腰を抜かしかけたんだってば!、ホントにもう……、「一見の価値あり」とはこのことなんだってば!!
他にも、綿密な調査研究を踏まえて実物大に復元した大型模型などがズラリな江戸東京博物館。当時の人びとが、実際に使っていた実物資料なんかも豊富という言葉に偽りなしな物量が展示してあり大満足。江戸東京の都市と文化、そこに暮らす人びとの生活を楽しみながら学ぶことができちゃうぞ!!

1603年(慶長8)、全長28間(約51メートル)、幅4間2尺(約8メートル)に架けられ、翌年には諸街道の基点と定められたというその名からして日本を代表する橋の中の橋。常設展示室入口では、幕末期の日本橋北側半分の14間を、当時と同じケヤキとヒノキを使って実物大で復元してあるぞ! 縮小復元といってもこの迫力&デカさ、橋の上でおおはしゃぎなmonaちゃん、思わず江戸っ子気分!

江戸初期、日本橋北詰付近の町人地を「江戸図屏風」(国立歴史民俗博物館所蔵)、「江戸名所図屏風」(出光美術館所蔵)等をもとに30分の1の縮尺で復元したという超リアル大型模型。橋から大通りにかけて、さまざまな階層の老若男女が賑やかに往来しているそのリアルさに、不屈のモデラー魂を見ないものはまずいない! 備え付けの双眼鏡で見るとさらに迫力満点!!
江戸城本丸大手門の前に建てられた越前福井藩主・松平伊予守忠昌(まつだいらいよのかみただまさ※1597〜1645)の上屋敷を「伊予殿屋敷指図(いよどのやしきさしず)等の史料をもとに30分の1の縮尺で復元されたこれまた超リアル大型模型。同縮尺の寛永の町人地と比べて見ると、その壮大さが実感できるぞ!!


いきなりのド迫力展示に興奮冷めやらぬ的な表情のmonaちゃん! エスカレーターで5階に降りたとたん、これまた空前のスケールな展示物が目尻押し!!「江戸ゾーン」の中核はマジでぶっ飛びな展示物の連続なんだってば!!

江戸初期、日本橋北詰付近の町人地を「江戸図屏風」(国立歴史民俗博物館所蔵)、「江戸名所図屏風」(出光美術館所蔵)等をもとに30分の1の縮尺で復元したという超リアル大型模型。橋から大通りにかけて、さまざまな階層の老若男女が賑やかに往来しているそのリアルさに、不屈のモデラー魂を見ないものはまずいない! 備え付けの双眼鏡で見るとさらに迫力満点!!

飲料水をいかに各所するかは大都市の大きな課題なわけなのだが、なんと江戸時代に、そんな課題をクリアする現代上水施設にも負けない上水施設が存在し、なんとその施設の一部がそっくりそのまま掘り出され、重ねてそっくりそのまま展示されているぞ! 他にも、発掘調査によって出土した様々な上水インフラの数々が展示されている。

江戸には「時の鐘」というものが存在し、その鐘の音によって人々はおよその時間を知ることができたという事実にmonaちゃんも編集部もびっくり! ちなみに、この鐘の音が聞こえる範囲にある町の住民は1ヶ月に銭4文という鐘役銭(かねやくせん)を徴収されていたそうだ。時間を知るのもタダじゃないのである。


ここからは江戸の世にあった情報伝達の流れを追ったコーナーや、江戸の商売をどどんと紹介するブースに突入だ! 当時の出版、印刷に用いられていたのが木版印刷、はけやばれんを使って版画と同じ方法で印刷していく方法でもって、時事の話題を追ったものや実話や事件を絵本に仕立てたもの、ミシュランも驚きの様々なランキング本などなど、現代とさほど変わらない、いろいろな出版物が出ていたというから驚きだ。

江戸の絵草紙屋の店先を完全再現したという驚愕のコーナー。絵本や当時の人気スターの似顔絵や力士の絵、江戸の案内地図などが売られていたという。今でいえば浅草のブロマイドの殿堂、マルブル堂みたいなものだ。現在の港区芝大門付近は、こういった店が集中していたという。

冒頭にも書いた通り、江戸には様々なジャンルの店などに順位を付け、消費者に紹介するという今でいうランキング情報的な冊子“見立番付”が出版されていたというから驚きだ! これは江戸の醤油店のランキングだそうで、相撲にあやかって番付風、上は大関から下は幕下まで、ことこまかにランキングされている。


江戸と大坂(現在の大阪)の間を行き来した船の復元モデル。「天下の台所」大坂と大消費都市の江戸をこの定期船が行き来し、木綿や油、紙などの生活物資をたくさん運んだという。

江戸時代には庶民の購買力が高まり、多種多様な商品が出回るようになり、それにともない商業宣伝の手段ものすスゴいスピードで発達していったという。そのひとつがこれらの引札で、店の手作りのものから一流の作家が手がけたものまであったそうだ。また、現在のCMのように、当時有名だった歌舞伎役者などが宣伝手段に使われることもあったというから、江戸時代の宣伝手段は現代のそれとさほど変わらなかったのである。


両国橋の西側の火災を防ぐ広大な空き地に見世物小屋や大芸道が集まり、曲芸などが披露され多いに賑わった風景を完全リアルジオラマ化!しかも、ハンパない数の人形たちにはそれそれストーリーがあるらしく(詳しくは係の人が教えてくれるぞ!)、小屋の内部や視界に入らないデッドゾーンなど、見えないところまで精巧につくってあるそうだ(目測不可能)。凄まじいのひとこと……。
また、「江戸と四季と盛り場」のコーナには、美しい三社型神輿や名所巡りセットなど多数展示されている。必見!!!


江戸東京博物館でOGが声を大にしてオススメするコーナー、とにかく全部そうなんだが、特にオススメなひとつが「市内と遊里」コーナーだ。とにかく、芝居小屋の中村座(正面部分)の完全リアルサイズ再現の展示物の迫力はとんでもなくスゴい! また、当時の美しい衣装や髪飾り、小道具なども展示されている。女子必見!!

江戸時代、大名も庶民も日常を忘れて歌舞伎の世界に心を遊ばせたという芝居小屋。この中村座の模型は正面部分、原寸大(間口11間、奥行3間)で完全復元! 芝居小屋がもっとも華やかな装いをみせる毎年11月に行われる顔見世興行を想定して作成するというこりよう。右手に掛かる絵看板は元禄期以来芝居絵を専業とする鳥居派の技を継承する九代目鳥居清光の筆によるもので、1年に一枚しか描くことができなかったそうで、最近になってようやくすべての絵が飾られたというからとにかくとんでもないスケールなのである。


江戸歌舞伎の代表的な演目「助六(すけろく)」の衣裳・大道具・小道具などが、江戸後期の古典的な舞台の上に惜しみなく展示されているド迫力極まりないこのコーナー。江戸歌舞伎の伝統は衣裳、大道具、小道具など、その多くが今日まで受け継がれており、ここに展示してある衣裳や小道具は、
現在の舞台で使われているものと同じものを製作したというから江戸東京博物館恐るべしなのである。

これまたフルサイズ展示という大迫力万歳な神田明神の山車。1年交代で行われる山王祭と神田祭は将軍も見物することから天下祭と呼ばれていたそうだ。天下祭……、これまた男の琴線に触れまくる最高の祭である。