極端なことをいうと、学べなくてもいい、ゲームは面白くなくちゃいけないんです。(北林 達也)


外面はなんとなく整えることができても、本当にゲームが好きでなければ、ユーザーに違和感を与えないゲームを作ることは難しい


カプコンって、本当にゲーム好きが集まっている会社なんですね。
みんな、ゲームというものに愛を持っている。
だから、ゲームはゲームとして面白くなくちゃいけない、
そんな風潮もありつつ、よく話題にも上ったりするんです。
ゲームが好きじゃないとゲームを作るのは難しいよって。

『株トレーダー瞬』は、そんなカプコンらしさ、
カプコン文化の産物だといえると思うんです。

ニンテンドーDSが大ヒットした結果、
タッチペンという入力デバイスを最大限に活用することによって、
ツール系ソフトとでもいうんでしょうか?
学んだり、鍛えたり、そういうアイデアに支えられたソフトが本当に増えましたよね。
語弊があるかもしれませんが、
たぶん、こういうソフトって、ゲーム好きじゃなくても作れる部分があると思うんです。
もちろん、これまでゲームにまったく興味がなかった人たちを、
ゲーム機の市場に呼び戻しているという側面もありますし、
それもひとつの方向だと思うので、否定するわけじゃないですよ。
実は、今回制作した『株トレーダー瞬』も“学ぶ”という方向で
制作するアイデアもあったくらいですから。
でも、最終的には、カプコンらしさを選ぶことにしました。
極端にいえば、学べなくてもいい、ゲームとして面白いものを作れ、と。
そして、この選択は間違ってなかった、と、ボクは考えています。
正直、とても揺れたところではあるんですけどね(笑)

新しいゲーム文化ですか?
“株”というものを題材にしているだけに、
そういうイメージがあっても不思議じゃありませんが、
ゲームというジャンル自体、歴史の積み重ねの中で、
ひとつひとつ何かしら既存のものを打ち破って成長してきたものだと思いますんで、
『株トレーダー瞬』も、その中のひとつでしかないんじゃないかな? と。

そもそもゲームが文化だといわれはじめたのって、つい最近のことですよね。
個人的に、ゲームは文化だっていわれることについては、
面映いというか、こそばゆいというか、本当にそうなんだろうかって……(笑)
やっぱりみんなゲームが好きで、
面白いものを作ろうって積み重ねてきた歴史の一瞬が、今の状況じゃないですか。
だから、おそらくこれから先も面白いゲームは出て来るだろうし、
ハードやネットワーク環境が変わっても、誰かしらが新しいアイデアを考えるだろうし、
ゲームが好きな人たちに支えられることで、
もっと面白いものを作ろうと努力もしていくだろうし、
ゲーム自体もどんどん進化して、成長も重ねていく。
そんな流れの中で、ゲームエンターテインメントとして面白いと思えるもの、
ユーザーが楽しめるものをずっと作っていければいいなぁってボクなんかは思うんです。

これもカプコンに鍛えられたおかげでしょうか?(笑)



Guest Profile 北林 達也
(きたばやし・たつや)
1993年、プログラマーとして株式会社カプコンに入社。『ブレス オブ ファイア』シリーズ、『バイオハザード0』などの開発に携わる。2003年に『ロックマンX コマンドミッション』にてプロデューサーに。その後、『ロックマンX8』『イレギュラーハンターX』などを担当。今夏、発売される『株トレーダー瞬』にて、RPG的要素の強いアドベンチャーという新境地に挑戦する。


北林 達也

Pick up! Game

株トレーダー瞬

株トレーダー瞬


“株”がゲームになった? しかもトレードでバトル!?


相場の魔術師と呼ばれた相場一平。株で得た莫大な利益を慈善団体に費やし続けたその偉大な人物が、何者かに負けて破産し失踪した。それから5年後、息子である相場駿が、かつての一平の弟子・奈良崎の元へ弟子入り、まだ見ぬ株の世界へと足を踏み出したのだった―。

というストーリーとともに、ゲーム史上初の株トレーディングバトルの火蓋が切って落とされる本作。次々に現れる強者相場師を相手に、より多くの利益を導き出そう! 情報を集め、チャートの波を読み、一瞬の判断で“売り”と“買い”に賭ける臨場感と緊張感は、本場の株取引の興奮そのもの!

バトルを有利に運ぶ必殺技"トレーディングアーツ"に加え、相場師たちのとのバトルの舞台となる“トレードセンター”や“株喫茶ゴールデンクロス”などで繰り広げられるドラマ(アドベンチャー)は、ゲームの興奮そのもの! 与えられた試練を乗り越えて、瞬は父を破産に追いやった人物にたどりつけるのか? すべてのゲームファンのハートを貫くその挑戦的な面白さは、実際に遊んでみなきゃわからない!

株トレーダー瞬
発売日
価格
対応機種
2007年6月7日発売
4,800円(税込5,040円
ニンテンドーDS
(C) CAPCOM CO., LTD. 2007 ALL RIGHTS RESERVED

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